ますます必要になっていくけど、なんだかよくわからない「デザイン思考」をみんなで学ぼう!

「デザイン思考」という言葉をご存知ですか? 「デザイン・シンキング」「ユーザー中心設計」「人間中心設計」などと言う人もいますが、どれも「人間を中心に考えよう」というアプローチを取っている発想法です。
人間を中心に考えるアプローチ

デザイン思考は人間中心のアプローチ

もっとかんたんに言うと、「人間が使いにくい道具を無理して使うのではなく、人間に合う道具、人間がほしいサービスを作る」のに必要な考え方。
もともとはデザイナーがデザインするときの考え方からきているので、「デザイン思考」という名前が付いています。
「デザイン」というと「装飾」のイメージを持つ方も多いと思いますが、ここでいうデザインは、どちらかというと「設計」の意味合い。つまり、デザイナーの考え方を他の課題解決にも使ってみよう、ということです。
もともとは1960年頃から欧米各地の大学で研究されていました。80年代以降、デザイン思考がビジネスへ活用されたり、コンピュータの普及により人間中心設計の概念がエンジニアの世界でも重要視されたことによって、世界中に広がっていきました。 今では「イノベーションを起こす考え方・創り方」として、世界中の名だたる企業が導入しており、日本でも10年ほど前から一部の大学や企業で使われ始め、じょじょに普及しています。
2018年5月には経済産業省と特許庁が、デザイン思考を使った企業経営を推奨するなど、今後ますます重要となる考え方といえます。 「デザイン経営」宣言
しかし、このデザイン思考。調べてもよくわからない、理解しづらいという声をよく聞きます。 みんなで色とりどりのふせんを貼ったり、グループでなにか作業したりしているイメージはあるのですが……。
デザイン思考のイメージはこんな感じ?

デザイン思考のイメージはこんな感じ?

デザインと言われても、
「わたし、ものづくりをするような仕事じゃないし」
「どうして、みんないつもワークショップしてるの?」
「イノベーションを起こす必要って別になくない?」
と思う人も多いのではないでしょうか。

「みんなでやる」と自分が活きる

現代社会は、物や情報が溢れ、しかもそれらは今までにないスピードで変化しています。 価値観や選択肢が人の数だけ多様化したため、社会課題を解決して未来を創る方法は、誰か一人の能力やアイデアでは見つけられなくなっています。
これから必要なのは、自分のアイデアや価値観を活かしながら「みんなでやる」。まさしく、デザイン思考最大の特徴である「共創」の作業です。
この共創こそが、誰もが自分らしく参加できる社会を創る第一歩だと考えます。

イノベーションを起こさなくても、みんな「より良く」生きていきたい

「イノベーション」という言葉も、ほとんどの人にとっては遠い世界の話に感じるはず。でも、「より良く生きていきたい」という想いは、誰もが持っているのではないでしょうか。
そのために、今あるものを少しだけ変えてみたり、新しいことを学んで活用することだって、立派な「イノベーション」なのです。 私たちは、デザイン思考こそが、それぞれの人が自分の中の「より良いあり方」をめざし、小さな一歩を踏み出せる、そんな社会づくりに繋がると信じています。
iPhoneを発明できなくてもいい、未来を創るきっかけのひとつになれればと思い、このプロジェクトをスタートさせました。

実践を学びにつなげるコミュニティです

「みんなのデザイン思考」は、単純に情報を発信するだけでなく、私たち自身も実践し、深い学びにつなげていく「実践コミュニティ」として機能しています。 学んだことを実際に役立てるには、「実践すること」が不可欠です。試行錯誤することで得られるものを「暗黙知」といい、もっとも重要視されている知識の形です。
みんデザの記事を読んだり、ワークショップに参加してくださった方が、自分のなかに何か学びを持ち帰り、所属する会社や組織、家庭などで少しでも実践してくれることを願っています。そして、みんなの小さなチャレンジが少しずつ社会の空気を変えるきっかけとなったなら……、私たちはとても嬉しいです。

みんなのデザイン思考 編集部