2020/11/20 カテゴリ
きいてみた!
新しい「福祉のものづくり」の可能性とは? 障害のある人が共創して作る「デザインマスク」を取材してきた!
「福祉のものづくり」の可能性とはどういうものでしょうか?今回は、障害のある人たちと共にものづくりを行なっている、NPO法人麦わら屋さんにお話をうかがいました。
NODDとのコラボレーションに発展
こうしてマスクの製品化が軌道に乗りはじめた頃、ソーシャルアパレルブランドNODDから、「NODD仕様のマスクを作って販売しましょう」というコラボレーションの依頼がありました。
“福祉のものづくり”と“ソーシャルアパレルブランド”のコラボレーション。完成までの道のりはどのようなものだったのでしょうか?実際にNODDとやり取りをされた、理事長の小野さんにお話をうかがいました。
小野さん:NODDさんにプリーツの布マスクをつくって販売していることを話したら、「面白いですね。うちオリジナルのものを作れないですか?」と言われたのが、4月ぐらいでした。そこでNODDさんにマスクを送ったところ、「こういうのできないですか?」と聞かれ、そこから生地や色の指定など、何回かやりとりをしました。
“福祉のものづくり”と“ソーシャルアパレルブランド”のコラボレーション。完成までの道のりはどのようなものだったのでしょうか?実際にNODDとやり取りをされた、理事長の小野さんにお話をうかがいました。
小野さん:NODDさんにプリーツの布マスクをつくって販売していることを話したら、「面白いですね。うちオリジナルのものを作れないですか?」と言われたのが、4月ぐらいでした。そこでNODDさんにマスクを送ったところ、「こういうのできないですか?」と聞かれ、そこから生地や色の指定など、何回かやりとりをしました。
NODDは、障害のある作家のアート作品をデザインとして取り入れ、売り上げの5%を社会貢献として障害のある人に還元していているソーシャルアパレルブランド。障害のある作家とのコラボレーションを積極的に行なっています。そんなNODDと麦わら屋のコラボレーションは、実は今回が2回目。前回は、麦わら屋のアート作品を使ったTシャツが販売されました。
【NODD ホームページ】 https://www.nodd.jp/
【NODD ホームページ】 https://www.nodd.jp/
Tシャツは、すでに完成していたアート作品とのコラボレーションでしたが、今回は、オリジナルマスクを一緒に開発するところからスタートしました。
NODDのオフィスは東京にあるため、マスクの生地やゴムの太さ、アジャスターの仕様について、オンラインでやり取りを重ね、麦わら屋でプロトタイプを作って郵送するという形で進められました。プロトタイプ作りを何度も繰り返し、ついにNODD×麦わら屋の「デザインマスク」が完成しました。
NODDのオフィスは東京にあるため、マスクの生地やゴムの太さ、アジャスターの仕様について、オンラインでやり取りを重ね、麦わら屋でプロトタイプを作って郵送するという形で進められました。プロトタイプ作りを何度も繰り返し、ついにNODD×麦わら屋の「デザインマスク」が完成しました。
プロトタイプ作りを何度も繰り返すというのは、デザイン思考にも通じますね!福祉以外の業種とのコラボレーションから、障害のある人の新しいものづくりの可能性を感じます。
完成した「デザインマスク」はすぐに完売し、追加生産するほど大人気商品に。さらに、NODDの取り組みに賛同したレーシングチームとのコラボマスクにも発展し、その縫製も麦わら屋が行いました。
こうした展開は、利用者の方にとっては仕事の新たなやりがいにつながっています。利用者の桑原さんは、「自分が作ったマスクを他の人に使ってもらえるのが特に楽しみです」とおっしゃっていました。
完成した「デザインマスク」はすぐに完売し、追加生産するほど大人気商品に。さらに、NODDの取り組みに賛同したレーシングチームとのコラボマスクにも発展し、その縫製も麦わら屋が行いました。
こうした展開は、利用者の方にとっては仕事の新たなやりがいにつながっています。利用者の桑原さんは、「自分が作ったマスクを他の人に使ってもらえるのが特に楽しみです」とおっしゃっていました。
NODDから刺激を受け、麦わら屋も夏のヒット商品が誕生
一方、売れ行きが順調だった麦わら屋の「布マスク」ですが、暑くなるにつれ徐々に売れなくなっていました。そんな時、NODDからコラボレーションの依頼があり、そのやり取りがきっかけとなり、麦わら屋も生地や形を変え、夏用の「クールマスク」を開発することになりました。
小野さん:最初はプリーツマスクを作っていたのですが、NODDさんが立体マスクの方がよいということで、NODDさんから試作品用の生地が送られてきました。それがきっかけで、麦わら屋で販売しているマスクの素材も夏用に変え、「クールマスク」が夏のヒット商品になりました。
プロトタイプ作りを通してお互いが刺激を受けたことが、麦わら屋の新しいヒット商品の誕生につながったのです。現在は、冬でも使える、麦わら屋のアート作品をプリントしたオリジナル生地を使った「アートマスク」を新たに開発し販売しています。
小野さん:最初はプリーツマスクを作っていたのですが、NODDさんが立体マスクの方がよいということで、NODDさんから試作品用の生地が送られてきました。それがきっかけで、麦わら屋で販売しているマスクの素材も夏用に変え、「クールマスク」が夏のヒット商品になりました。
プロトタイプ作りを通してお互いが刺激を受けたことが、麦わら屋の新しいヒット商品の誕生につながったのです。現在は、冬でも使える、麦わら屋のアート作品をプリントしたオリジナル生地を使った「アートマスク」を新たに開発し販売しています。
共創する「福祉のものづくり」の可能性とは?
「デザインマスク」のコラボレーションをきっかけに、現在は新たにNODD×麦わら屋で「エコバック」の開発が進められています。
小野さん:今は、NODDさんと「エコバック」の開発のやりとりをしています。これからもアパレル関係とコラボレーションしていきたいですし、自分たちに出来そうなことであれば、新しい事業にも取り組んでいきたいです。
福祉の枠にとらわれず、常に新しいことに挑戦し続けている麦わら屋。他者を受け入れながら共創していく姿勢は、ものづくりのプロセスだけでなく、麦わら屋の組織のあり方や法人としての戦略の中にも埋め込まれているのかもしれません。
お忙しいなか、インタビューにご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
NODD×麦わら屋の「デザインマスク」は、NODDのオンラインストアから購入できます。読者のみなさまも、おしゃれに社会貢献してみませんか?
(NODDオンラインストアの商品ページはこちら)
そして、これからの麦わら屋の新しい挑戦もお楽しみに!
小野さん:今は、NODDさんと「エコバック」の開発のやりとりをしています。これからもアパレル関係とコラボレーションしていきたいですし、自分たちに出来そうなことであれば、新しい事業にも取り組んでいきたいです。
福祉の枠にとらわれず、常に新しいことに挑戦し続けている麦わら屋。他者を受け入れながら共創していく姿勢は、ものづくりのプロセスだけでなく、麦わら屋の組織のあり方や法人としての戦略の中にも埋め込まれているのかもしれません。
お忙しいなか、インタビューにご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
NODD×麦わら屋の「デザインマスク」は、NODDのオンラインストアから購入できます。読者のみなさまも、おしゃれに社会貢献してみませんか?
(NODDオンラインストアの商品ページはこちら)
そして、これからの麦わら屋の新しい挑戦もお楽しみに!
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