2019/09/01  カテゴリ 

みん読(みんなで読書)

日常から世界を変える。自分のしたいことを「自分モード」に入って妄想してみよう! 

こんにちは、みんデザ編集部です。デザイン思考に関する本を読み、みんなで勉強する「みんなで読書」略して「みん読」のコーナーの時間です! 今回は、現在共創型戦略デザインファーム「BIOTOPE」の代表を務められている、佐宗邦威さんの『直感と論理をつなぐ思考法』(ダイヤモンド社)を読んでみました!

自分のしたいことできてる? 自分らしく考えられてる?

突然ですが。みなさんは、日々の生活をしているなかで、自分がやりたいこと、「自分ごと」をしてる! という実感を感じていますか?

多くの人は、職場でも、家庭でも(!?)「これをやってください」「それをやらなければだめよ!」という「他人ごと」に忙殺されているのではないでしょうか?

本当はこういうことをしたいのに、と思っていても、その気持ちがいつしか埋もれてしまった……。こんな思いを抱えている方はきっと多くいらっしゃるのではないかと。

会社だって同じ。本当にしたいことができていない

個人の話をしましたが、企業にとっても同じことがいえます。

「本当はこういう製品を作りたい」「こうしたらお客さんが望んでいることを実現できるのに」という社員の切実な声も、「やらなければいけない仕事」「ルーティンワーク」に忙殺されて、結果として手つかずに終わってしまう。

そして、過去の成功体験や、売れ筋データに忠実に従って新しい製品を作っても、あれ……売れないなあ。なんてことが最近、よーく起こっています。過去の成功体験に習っても、利用者に支持される製品が作れない時代が到来しています。

成功している会社は妄想をベースにしている!?

いま世界を動かしているのは、「妄想」を駆動力にしている会社。
昨今、よく言われている、GAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)はみな当てはまります。
Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」という妄想的なアイデアで生まれてきたもの。もう亡くなってしまったけれど、iPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズだってそう。Facebookに至っては、マーク・ザッカーバーグがハーバード大学の女子学生リストを作ってナンパする(くだらない妄想!?)ために、作ったものとか。

実際今の世の中を動かしている、そしてこれからも動かしていくものは妄想、いわばみんなの直感から生まれるものである、と佐宗さんは言っています。

妄想するには「自分モード」に入るのがだいじ!

大好きなターコイズのモレスキンノートを買ってみた

大好きなターコイズのモレスキンノートを買ってみた

周りの人が聞いたら、「頭がおかしいのでは?」と言われてしまうような妄想が今、必要とされている……

でも、いきなり妄想してください! と言われても、どうしていいか分かりませんよね? (笑) ましてや、妄想なんて恥ずかしいこと。と多くの人は刷り込まれているはず。

妄想をするには、まず自分を中心に考える「自分モード」に入ること。

本書は「妄想の手引」として、いかに「自分モード」に入るべきかを丁寧に教えてくれます。
少しだけかいつまむと、自分モードに入るには、まずは「自分の時間を確保すること」本文では「余白」と表現されていますが、余白なくして妄想はできません。
手書きできる無地のノートを用意して、強制的に「何もしないスケジュール」を作って、習慣化して、書き込むこと。(自分もモレスキンノートを買って取り組んでいますが、忙しくてできない日があるのは反省です……)

ここで大事なのは、アイデアはパソコンでタイプするのではなく、「手書きすること」!
手書きは右脳を刺激するプラスの要素があります! そして、パソコンを使っているとどうしてもメールなどの通知が飛んできて気が紛れてしまう。余計な邪魔が余白をすぐに壊してしまう……

妄想は自分のなかにしまっておく……とは佐宗さんの弁ですが、みんながどういう妄想をしているのかを見てみたい、妄想の共有サイトがあるといいのになあ、とぼくは妄想しました(笑)。

さておき、具体的に手で何を描いていくのか、どのような題材を選ぶといいのか? は本書に詳しく書いてあるのでぜひ読んでみてください。

絵に描いて考えるとアイデアが広がる!

ある日のわたしの妄想、あんまり妄想でもないかな

ある日のわたしの妄想、あんまり妄想でもないかな

一つ印象に残った考え方は、「アイデアを書くときには箇条書きにはせずに、絵を描いて考える!」
どうしても箇条書きでアイデアを言語にしてしまうと、アイデアが固定されてしまい、発想が飛躍しません。

社会人になると絵を描く、という機会はほとんどなくなると思います。でも、イラストにすることによって言葉が持つ自分なりのイメージがわかりますし、新たな気付きを得るきっかけになるとのこと!……絵が苦手な人もいらっしゃると思いますが、美術の授業ではないので(笑)気楽に取り組んでみましょう。

絵を描く、はデザイナーだけがする行為、と思われがちですが、デザイナーだけではなくあらゆる人に取り組んでほしい思考法。「デザイナーのように考える」とは、デザイン思考のコンセプトそのものですよね。本書は一般の人がデザイン思考に気軽に触れられる、最適な入門書だと思います。

日々の仕事に忙殺されてるーと感じたら……めくってみてほしい

なじみの薄い、ビジネス用語やカタカナ言葉が多く登場して、とっつきにくい部分もあります。そういった部分は飛ばして読んでも、著者の意図は十分つかめますので、ご安心ください。
ぱらぱらとめくって、興味を持ったところや「これ使えるな!」と思ったところを何度も読む、と気軽に読んでみることをおすすめします。

後半には、デザイン思考のプロセスに沿って、製品開発のプロセスがまとまっていますので、製品やサービス開発を担当する方はとても参考になります!
また、経営戦略に関わる内容、マーケティングの内容も含んでいるので、経営者は経営者としての読み取り方、マーケターの方はマーケティング視点から読み解くこともできます。もちろん、該当しない方はすっ飛ばして読んでも理解にまったく支障はありません。

いつも本書を隣において、自分が日常の忙しさに追われて、視野が狭まっているな……と感じたら、パラパラめくってみる。それだけで妄想モードを再起動できる、元気を与えてくれるエンジンとなる本です!
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