2020/06/29  カテゴリ 

やってみた!

アフターコロナの広告のあり方を考えよう!第1回|イベントレポート

このワークショップの企画では、老舗CM制作会社に「イノベーションを起こそう!」ということで始まった企画で、メンバーたちが新しい視点を持ち、自ら動いていけることをゴールとしています。

アフターコロナにおける広告のあり方の前提知識が共有できたところで、ここからは、デザイン思考を使ったワークショップに移ります。第一回目では、デザイン思考の最初のプロセス「共感」を実践。まずはこのコロナの現状を把握し、意見をブレストしていきます。

今回は、Zoomの「ブレイクアウトルーム(小部屋機能)」を使い、3つのグループに分けて、オンラインでブレストに挑戦。テーマは以下の2つ。筆者はグループ1に参加しました。

・コロナ感染が広がる今、「危機」であると思うことは何ですか?
・外出自粛や移動制限によっておきている「よいこと」は何?
グループごとにブレストしていきます

グループごとにブレストしていきます

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最後に、グループでシェアした内容を踏まえ、発表していただいた意見がこちら。

「危機」であると思うこと
・情報であふれかえり、取捨選択が難しい
・失業者、犯罪者の増加
・求められる能力の変化(特にデジタル)
・仕事がなくならないか不安
・運動不足、身体のコリ・痛み
・学力の低下
・地震や台風の恐怖(避難所でさらに感染が増える)
・病院に行くのが怖い
・ライブハウスやミニシアターなど、エンタメ文化存続の危機

etc…

外出自粛や移動制限で起きている「よいこと」

・家族との大切な時間をとれるようになった
・新しい趣味ができた
・子どもたちに自分の働いている姿を見せてあげられる
・キャッシュレス化
・自分のプライベートを大切にするようになった
・近所の公園、遊歩道、お店など、面白いものは身近にたくさん
・日用品や洋服を買い換える、カスタムする(ものの大切さ)
・浪費をすることが少なくなった、必要なものだけ購入するようになった
・移動距離が減って以前よりも時間が増えた
etc…

危機の部分では、自分ごとというよりは社会のことが、良いことでは自分に矢印が向いていた印象でした。
私が議論に参加して感じたことは、今回の外出自粛の状況になって、身近にある自分の大切なものに気づけた方が多かったということです。

例えば……

・大量生産される商品を使うのではなく、職人さんが真心込めてつくった食器を買う
・スーパーではなく、近くの商店(お肉屋さん・お魚屋さんなど)で食材を買う
・出来合いのものではなく、自分や家族のために料理をする


など、今までなら見過ごしてきた選択を、ていねいに大切に選ぶように変わっていった、そんな印象を受けました。

まとめ:ピンチをチャンスに。今は変化の局面

参加者みなさんのブレストで見えてきたのは、自分自身も自粛生活をしているユーザーとしての一面でした。コロナによる経済的ダメージは、日本国内だけでなく世界にまで波及しています。外出自粛が解除されたあとも、感染はゼロになることはなく、わたしたちはコロナとともに生きていく「ウィズコロナ」を覚悟しなければいけないということでしょう。

ファシリテーターからは、「ピンチをいつまでも嘆くばかりではなく、それをどうチャンスに変えるか、という思考をしていくことも大切です。周りの人と今における危機や良いことなど、感じていることをおしつけるのではなくシェアすることが重要だと思います。
今は、全員ゼロのスタート時点に立っているフラットな時期です。ぜひ、会社、家族のみなさんで、共創をしていきましょう。」というまとめがありました。

チーム毎に、このワークショップの最終目的である「今だからこその新しいPRO2の企画」のプロトタイプのプレゼンへ向けて、動きだしました。
ここで宿題が!第二回目までに個人で「共感マップ」なるものを作成してくるとのこと。
共感マップ

共感マップ

「共感マップ」とは、ユーザーが「何を考え・聞いて・見て・行動して・不安に思って・得ているのか?」ということを1枚にまとめたものです。

今日の現状把握から、みなさんどんな共感マップを作成してくるのでしょうか。楽しみですね。
第二回目では、「共感マップ」をもとに「問題定義」「アイデア創造」のプロセスを取り組みます!
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