2021/01/12 カテゴリ
イベント
デザイン思考の“人間中心”とは? 長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」で学んでみた! (第4回/最終回)
今回は、長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」(全4回)の中から、第4回(最終回)の体験レポートをお届けしたいと思います。
目次
こんにちは! みんデザ編集部です。
先日、長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」に参加してきました!
全4回のプログラムの中から、今回は第4回の体験レポートをお届けしたいと思います。
いよいよ最終回です。
本プログラムは、連続4回で完結する内容を、自宅からオンラインワークショップ形式で学ぶことができます。第1回と第2回では、【デザイン思考の5つのステップ】を体験しました。
第3回からは、デザイン思考において重要な「観察」と「洞察」の体験を通して、デザイン思考の新しい視点である「ヒトありきの捉え方」を学んでいます。
先日、長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」に参加してきました!
全4回のプログラムの中から、今回は第4回の体験レポートをお届けしたいと思います。
いよいよ最終回です。
本プログラムは、連続4回で完結する内容を、自宅からオンラインワークショップ形式で学ぶことができます。第1回と第2回では、【デザイン思考の5つのステップ】を体験しました。
第3回からは、デザイン思考において重要な「観察」と「洞察」の体験を通して、デザイン思考の新しい視点である「ヒトありきの捉え方」を学んでいます。
今回でプログラムは完結してしまうのですが、はたして「ヒトありきの捉え方」をマスターできるのでしょうか?
講師を務められるのは、前回に引き続き長岡造形大学助教の板垣順平先生です。
講師を務められるのは、前回に引き続き長岡造形大学助教の板垣順平先生です。
【講師プロフィール】
板垣 順平(長岡造形大学大学院造形研究科イノベーションデザイン領域)
米国スタンフォード大学d.schoolにてイノベーションの創出や人間中心設計についての基礎を学んだのち、ヒトの経験や感情から問題発見・解決につなげるデザインプロセスの研究を行っている。2020年度より、デザイン思考を取り入れた人材育成プログラム「イノベーター育成プログラム」の企画・立案・実施をはじめ、企業・行政などを対象にした「デザインプロセスラーニングプログラム(DPLP)」を展開している。
https://www.nagaoka-id.ac.jp/course-teacher/postgraduate/%e6%9d%bf%e5%9e%a3-%e9%a0%86%e5%b9%b3/
前回のふりかえり
前回は、サイフの使用体験に関するインタビューの様子を観察・洞察しました。
そして、インタビューに答えている女性のサイフの使用体験を付箋で整理すると、次のようなことが明らかになりました。
「自分にとっての使いやすさとサイフの構造が一致していないために、何度も逆さまにお財布を開けてしまったり、正しい向きで財布を開けられなかったりするため、恥ずかしい思いをしている。それにも関わらず、財布に目印をつけたり、もっと使いやすい財布に変えたりといった改善策は行わず、ずっと同じ財布を使って同じ失敗をしてしまう」
そこで、サイフという「モノありきの捉え方」ではなく、女性自身の特徴や性格からその原因を捉える「ヒトありきの捉え方」から、サイフに関する失敗原因に迫りました。
そして、女性の特徴や性格を洞察したところ、「理由がないとやらない」、「人やモノを丁寧に扱う」、「自分のことよりも他人のことを優先してしまう」、「自分に厳しい」、「寂しがりや」、「めんどくさがりや」ということがわかりました。
宿題では、洞察した女性の特徴や性格に関連づけて、「女性がサイフを不便に感じる本当の原因」について考えました。
「自分にとっての使いやすさとサイフの構造が一致していないために、何度も逆さまにお財布を開けてしまったり、正しい向きで財布を開けられなかったりするため、恥ずかしい思いをしている。それにも関わらず、財布に目印をつけたり、もっと使いやすい財布に変えたりといった改善策は行わず、ずっと同じ財布を使って同じ失敗をしてしまう」
そこで、サイフという「モノありきの捉え方」ではなく、女性自身の特徴や性格からその原因を捉える「ヒトありきの捉え方」から、サイフに関する失敗原因に迫りました。
そして、女性の特徴や性格を洞察したところ、「理由がないとやらない」、「人やモノを丁寧に扱う」、「自分のことよりも他人のことを優先してしまう」、「自分に厳しい」、「寂しがりや」、「めんどくさがりや」ということがわかりました。
宿題では、洞察した女性の特徴や性格に関連づけて、「女性がサイフを不便に感じる本当の原因」について考えました。
女性がサイフを不便に感じる本当の原因とは?
第4回は、宿題の発表からスタートです! 参加者それぞれが考えた「女性がサイフを不便に感じる本当の原因」とは何なのでしょうか?
【女性がサイフを不便に感じる本当の原因】
・自分で納得しないと行動しない
・変化が嫌い
・優先順位を無意識に持っている
【女性がサイフを不便に感じる本当の原因】
・自分で納得しないと行動しない
・変化が嫌い
・優先順位を無意識に持っている
女性が今よりも幸せになるためには?
さらに、板垣先生は問いかけます。
「女性はもしかしたら『サイフを不便に感じる本当の原因』に気がついていないのかもしれません。この女性が今よりも幸せになるためには、何をすればよいのでしょうか?あるいはどんな状態になればよいのでしょうか?」
洞察によりわかった「自分で納得しないと行動しない」「変化が嫌い」「優先順位を無意識に持っている」という女性の性格や特徴から、女性が今よりも幸せになるためのアイディアを考えます。
これはまさに、「ヒトありきの捉え方」! サイフというモノではなく、ヒト(=女性)の気持ちから捉えていくため、最終的に幸せになるためのアイディアは、サイフではなくてもよいそうです。
まずは、具体的なサービスや商品ではなく、「女性が自分の性格や特徴に気がつき、日常生活が変化するきっかけとなるようなアイディア(=女性が今よりも幸せになるためのアイディア)」を考えました。どんなアイディアが生まれたのでしょうか?
「女性はもしかしたら『サイフを不便に感じる本当の原因』に気がついていないのかもしれません。この女性が今よりも幸せになるためには、何をすればよいのでしょうか?あるいはどんな状態になればよいのでしょうか?」
洞察によりわかった「自分で納得しないと行動しない」「変化が嫌い」「優先順位を無意識に持っている」という女性の性格や特徴から、女性が今よりも幸せになるためのアイディアを考えます。
これはまさに、「ヒトありきの捉え方」! サイフというモノではなく、ヒト(=女性)の気持ちから捉えていくため、最終的に幸せになるためのアイディアは、サイフではなくてもよいそうです。
まずは、具体的なサービスや商品ではなく、「女性が自分の性格や特徴に気がつき、日常生活が変化するきっかけとなるようなアイディア(=女性が今よりも幸せになるためのアイディア)」を考えました。どんなアイディアが生まれたのでしょうか?