2020/12/26 カテゴリ
イベント
デザイン思考の“人間中心”とは? 長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」で学んでみた! (第3回)
今回は、長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」(全4回)の中から、第3回の体験レポートをお届けしたいと思います。
目次
「観察」と「洞察」の違いとは?
それでは、いよいよ第2課題へ! テーマは同じく「サイフ」です。
第2課題では、【デザイン思考の5つのステップ】のStep1 [共感・理解]を深掘りするそうです。
今回のプログラムでは、Step1 [共感・理解]の中でも、デザイン思考で最も重要と言われている「観察」と「洞察」を体験できるそう!いったいどんなことをするのでしょうか?
まずは、板垣先生から、観察と洞察の違いについて説明がありました。
第2課題では、【デザイン思考の5つのステップ】のStep1 [共感・理解]を深掘りするそうです。
今回のプログラムでは、Step1 [共感・理解]の中でも、デザイン思考で最も重要と言われている「観察」と「洞察」を体験できるそう!いったいどんなことをするのでしょうか?
まずは、板垣先生から、観察と洞察の違いについて説明がありました。
観察と洞察の違いとは?
観察:人の会話や表情など“目に見える部分”を捉えること。人の会話、しぐさ、表情など。
洞察:人の気持ちや価値観など“目に見えない部分“を捉えること。人の気持ち、価値観、体調など。
板垣先生によると、洞察では、「きっとそうだ!」と決めつけてしまうのではなく、「他にも可能性があるのではないか?」と常に疑問を持ちながら考えることが重要なのだそうです。
この「他にも可能性があるのではないか?」と常に疑問を持ちながら考えることを、「クリティカルシンキング」と呼びます。
この「他にも可能性があるのではないか?」と常に疑問を持ちながら考えることを、「クリティカルシンキング」と呼びます。
クリティカルシンキングとは?
単純に否定したり反対したりするという考え方ではなく、議論の前提条件が「本当に正しいのか」と疑問を持ち、他の可能性を考える思考法。
特に洞察では、この「クリティカルシンキング」が重要になります。
また洞察は、主観による分析のため、その内容は個人によって異なります。そこで、「正しいか正しくないかではなく数ある可能性の中の一つを選択する」ことがポイントになるそうです。
また洞察は、主観による分析のため、その内容は個人によって異なります。そこで、「正しいか正しくないかではなく数ある可能性の中の一つを選択する」ことがポイントになるそうです。
観察と洞察の違いについて理解が深まったところで、いよいよ実際に体験してみることに!
インタビューを「観察」しよう!
まずは、個人ワークで「観察」を体験します。
サイフの使用体験に関するインタビュー動画を見ながら、質問に答えている女性を観察し、ワークシートに情報を書き出します。答えている内容だけでなく、女性のしぐさや身振り手振り、表情や目線などを観察して、できる限り情報を集めます。
例えば、「話しているときの目線はどうなっているのかな?」「会話の内容によって態度や声色に変化はある?」「考えている時と悩んでいる時の表情の違いは?」などなど。
次に、観察した情報を、オンラインホワイトボードサービス「miro」の付箋に入力します。女性が答えた内容は薄い色の付箋、観察の内容は濃い色の付箋にわけて、情報を書きこみました。
サイフの使用体験に関するインタビュー動画を見ながら、質問に答えている女性を観察し、ワークシートに情報を書き出します。答えている内容だけでなく、女性のしぐさや身振り手振り、表情や目線などを観察して、できる限り情報を集めます。
例えば、「話しているときの目線はどうなっているのかな?」「会話の内容によって態度や声色に変化はある?」「考えている時と悩んでいる時の表情の違いは?」などなど。
次に、観察した情報を、オンラインホワイトボードサービス「miro」の付箋に入力します。女性が答えた内容は薄い色の付箋、観察の内容は濃い色の付箋にわけて、情報を書きこみました。
次に、女性が答えた内容が書いてある薄い色の付箋を使い、「どんな人が、いつ、どこで、どんな体験をしましたか?」という「4W1H=How, Who, When, Where, What」の視点から、付箋を並びかえて文章にまとめました。