2020/11/28  カテゴリ 

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デザイン思考の“人間中心”とは?長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」で学んでみた! (第1回)

今回は、長岡造形大学の「デザイン思考体験プログラム」に参加してきました! 本プログラムは、連続4回で完結する内容をオンラインワークショップ形式で学んでいきます。 みんデザでは、全4回の体験レポートをお届けします。

板垣先生によると、そもそもデザインには、「モノありきの捉え方(名詞のデザイン)」と「ヒトありきの捉え方(動詞のデザイン)」の2つの視点があるそうです。

今回のテーマである「サイフ」のデザインにあてはめると…。
モノありきの捉え方では、「ヒトはどんなサイフを使うのだろうか?」と考え、ヒトありきの捉え方では、「ヒトはサイフを使ったときにどんな気持ちになるだろうか?」と考えます。
デザインの2つの視点

デザインの2つの視点

「モノありきの捉え方」は、最初にサイフのアイディアスケッチを描いたときのアプローチに近いそう。「自分はどんなサイフがあると良いかな?」と考えながら取り組んだ先ほどの体験には、そんな意味があったのですね。さすが板垣先生!

一方、「ヒトありきの捉え方」は、サイフを使ったときの人の感情に注目します。例えば、人のネガティブな気持ちの原因を探り、その人がポジティブな気持ちになることを考えていきます。そのため、最終的なアウトプットはサイフではなくてもよいそう! あくまでも、モノよりもヒトの気持ちを重視し、その人自身が今よりもよくなることがポイントです。

そして、この「ヒトありきの捉え方」こそが、デザイン思考の「新しい視点」を意味します。

「ヒトありきの捉え方」で重要なことは?

このように注目されている「ヒトありきの捉え方」ですが、デザイン開発全体では、たったの3.2%しか採用されていないという驚きのデータもあるそうです。まだまだ少ないのが現状ですが、デザインの現場では、「モノありきの捉え方」と「ヒトありきの捉え方」、それぞれの長所を理解し、同時に活かすことが求められています。

そして、この「ヒトありきの捉え方」では、モノよりもヒトの気持ちを重視するため、他者への「共感・理解」のプロセスが大切になります。
デザイン思考で有名な5つのステップ

デザイン思考で有名な5つのステップ

デザイン思考といえば、有名な5つのステップがありますが、「共感・理解」は、この【デザイン思考の5つのステップ】の中の最初に位置しています。

【デザイン思考の5つのステップ】
Step1 [共感・理解]
Step2 [定義・明瞭化]
Step3 [発想・想像]
Step4 [プロトタイプ]
Step5 [テスト]

さらに、モノではなくヒトの気持ちに「共感・理解」するために重要になってくるのが、人の会話や表情など“目に見える部分”を捉える「観察」と、人の気持ちや価値観など“目に見えない部分“を捉える「洞察」の2つです。

デザイン思考では、特に「洞察」を意識することが重要です。「目に見えない部分」をいかにして捉えるかがポイントです!
「観察」と「洞察」の違いとは?

「観察」と「洞察」の違いとは?

今回のプログラムでは、2つの課題を通して、「モノありきの捉え方」と「ヒトありきの捉え方」の両方を体験できるそう。どんな体験ができるのか、ワクワクします!

今使っているサイフの「良いところ」と「良くないところ」は?

デザイン思考について学んだ後は、再び個人ワークに取り組みました。さっそく、第1課題のスタートです! まずは、自分が今使っているサイフの「良いところ」と「良くないところ」について考えます。
サイフの「良いところ」と「良くないところ」についてワー...

サイフの「良いところ」と「良くないところ」についてワークシートに記入しました

そして、発表タイム!
聞いている人は、発表者に対して「必ず1つ質問」をします。インタビューを通して、それぞれの人が今使っているサイフの「良いところ」と「良くないところ」への理解を深めました。

これはまさに、先ほどのレクチャーで板垣先生がおっしゃっていた、【デザイン思考の5つのステップ】のstep1[共感・理解]!サイフのデザインを通して、【デザイン思考の5つのステップ】が体験できるのでしょうか?次の展開が楽しみです。

サイフに必要な要素や機能とは?

つぎに、サイフに必要な要素と機能について考えました。まずは個人で考えてから全員で共有し、最終的には参加者全員で3つの要素と機能に絞り込みました。

【サイフに必要な3つの要素と機能】
① 素材・質感
② お札が折れない機能or構造
③ 安全性・安心できる機能or構造
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