2020/11/08  カテゴリ 

イベント

西村悠氏による「d.school Starter kit デザイン思考ワークショップ」〜イベントレポート

デザイン思考の総本山、d. schoolで使われている教材、Starter Kitの日本語版を使ったワークショップに参加してきました!

小さなアイデアをアウトプットし続けて、一つの「大きなアウトプット」を作る

10分の休憩をはさみ、後半戦スタート! 後半戦は、さきほどパートナーから聞いた課題を解決するアイデアを考えていきます。

とはいえ、ただ解決策を出すだけだと散漫になるので、制約を設けることによって、アイデアを生むきっかけになります。ここでは「お金をかける」「すぐできること」「ゲーム」「ロボット」4つの制約が提示されました。しかし、それぞれに与えられた時間はわずか1分……。考えるというよりは、ぱっと思い浮かんだものを書くという感じに近いですね。ロボットに至っては、何を書いていいのか分からず……、なかなか困惑しました。

ただ、この動画にも出てくる、Yusuke Miyashitaさんの「アイデアをはっきり伝えるのではなく、会話のキッカケにすることが重要」との言葉もありましたが、ひとまずアウトプットしてみることが重要なのです。

つづいて、4つの制約のなかで生み出したアイデアをパートナーに提案します。聞き手は、前向きに「〜が好き」「〜であってほしい」という言い回しで、フィードバックを行います。
ポジティブなフィードバックを心がけることで、対話を通じて建設的なアイデアを生み出すことができます。

最後に、パートナーからもらったフィードバックをもとに、アイデアを再構築します。このアイデアで、パートナーにどのようなベネフィットを与えられるのか、何を解決できるのかを書き、お互いにシェアします。
みんなが描いたアイデアを見せ合います!

みんなが描いたアイデアを見せ合います!

最後は、d.school流の締め方で。参加者と自分自身に拍手をして終了!
最後はd.school流の締め方で! みんなで拍手をし...

最後はd.school流の締め方で! みんなで拍手をして終了!

最後に、主催の西村さんにインタビューをしてみました。

ーそもそも、なぜd.schoolのStarer Kitを翻訳しようと思ったのですか?

(西村さん)「自分自身が、本場のd.schoolで受けたデザイン思考の講義に感銘を受けて、もっとこれを日本に広げて、クリエイティブになるきっかけを作れればと思ったからです。日本だと、まだまだ方法論に終始したデザイン思考ワークショップが多いと思っていて。この講座を僕自身だけでなく、他の人にも講師になってもらい、どんどん広めてくれればうれしいです」

ーみんなが講師になって、デザイン思考を広める。まさしく「みんなのデザイン思考」だなと思いました! 今日はありがとうございました。

まとめ

今回のワークショップは、デザイン思考の入門編でしたが、「捉え直す」「はじまりをはじめる」といった基本や、フレームワークを知るだけでなく、そもそもの「とりあえずやる」という取り組む姿勢を学べました。オンラインのワークショップでは、オフラインで醸成されるリアルの壁を乗り越えられない部分がありますが、ガイド動画を見ながらのワークは、オフラインと変わらない充実度があったように感じました。
読者のみなさんも、西村さんが運営しているデザイン思考研究室が訳したd.school Starter Kit日本語版を読み、ガイド動画を見て学んでみてください。そのあと、仲間や会社の同僚と一緒にワークショップを開いてみるのもいいですね!
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