2019/11/15  カテゴリ 

プロジェクト

みんなでつくるミッション経営〜組織開発をデザイン思考で考えてみた! (前編)

企業の組織開発でワークショップを実践! 未来を担う次世代リーダーの育成をデザイン思考でお手伝いしてきました。

こんにちは! 「みんなのデザイン思考」、略して「みんデザ」です。
私たちは「デザイン思考をみんなのものに!」を合言葉に活動する、実践コミュニティ。

東に悩める人あれば 行って 対話を重ね
西に実現したい人あれば 行って プロジェクトを立ち上げ
南に実践の場があれば 行って デザイン思考ワークショップをし......

ということで今回は、企業の組織開発でワークショップを実践! 
未来を担う次世代リーダーの育成を、デザイン思考でお手伝いしてきましたよ。実践コミュニティらしく、初グラレコにも挑戦しました。

組織開発にワークショップを使うと、どうなる? 社員さんたちの変化にも注目です!

「みんなでつくるミッション経営」研修スタート!

お伺いしたのは、業務管理システムなどを展開する株式会社シムトップスさん。生産工程管理システム『DIRECTOR6』や、ペーパーレス「現場帳票」記録・報告・閲覧ソリューションなどを開発・提供している会社さんです。
自社パッケージ製品の現場帳票ソリューション『ConMas i-Reporter』は、なんと導入が1700社を超え業界シェアNo.1なのだそう!
会場レイアウトはサークル形式で。次世代リーダーの皆さん...

会場レイアウトはサークル形式で。次世代リーダーの皆さん、よろしくお願いします!

業務拡大につき近々事務所を移転する予定で、今回の研修は「10年後を担う次世代リーダーの育成とインフラ整備」の一環とのこと。

企業の人材育成や転職支援を手がける山際 尚徳氏(株式会社フォーリープ代表取締役)からお声がけいただき、現状の課題や目指すべき将来像などをお伺いしながら、ワークショップデザインから共創させていただきました。

研修の目的は「会社のビジョン・ミッションを実現するために、自ら主体的に考え能動的に行動できるリーダーを育成する」こと。事前のヒアリングで、10年後を見据えた課題として見えてきたのは以下の4つです。

1)現状、社長が商品開発の主である
2)部門分業による仕事の分断化・セクショナリズムの進行
3)急成長中の会社で中途社員が多い
4)商品や職務には詳しいが理念や想いに関する会話が希薄になっている

2)や 4)などは、どの企業でも出てきそうな課題ですね。シムトップスさんは素晴らしい「企業理念」をお持ちですが、「社員にどこまで浸透しているかはわからない」とのことお話でした。そこで、これらの課題を包括する中長期的な戦略として、まずは、改めて「ミッション」への社長の考えをみんなで聞き、みんなで考えることから取り組むことをご提案しました。
また、社員の皆さんが当事者意識を持ちながら、さまざまな意見を尊重し、その違いを楽しみながら取り組めるよう、ワークショップ形式でデザイン思考を取り入れることにしました。

事前の課題図書はこちら!
元スターバックスCEO 岩田松雄氏の著書『ミッション』
『ミッション』岩田松雄 著。オススメですよ!

『ミッション』岩田松雄 著。オススメですよ!

ファシリテーションは、今回も我らがワークショップデザイナー竹丸が担当。柔らかな口調と満面の笑顔で、場を和ませながら進めていきます!
研修をコーディネートした山際氏(左)と、ファシリテータ...

研修をコーディネートした山際氏(左)と、ファシリテーターの竹丸(右)。夫婦漫談?おふたりともメガネがお似合いです

リラックスして楽しく取り組めるよう、カジュアルスタイルで集まってもらいましたが、どことなくまだ硬い表情の皆さん。「何をさせられるんだろう?」という雰囲気も漂っています。でも大丈夫、PLAYFUL!(楽しさ)が信条のみんデザ。楽しく学べる1日にしていきますよ!
皆さん、顔がカチカチですねー。右脳を活性化させて、楽し...

皆さん、顔がカチカチですねー。右脳を活性化させて、楽しく学んでもらいましょう!

今回の研修の目的は「会社のビジョン・ミッションを実現するために、自ら主体的に考え能動的に行動できるリーダーを育成する」こと。

ビジョン(vision)とは、実現を目指す、将来のありたい姿のこと。
ミッション(mission)とは、企業が果たすべき使命、存在意義。

→ 会社のビジョン・ミッションは何だろう?
→ 商品のミッションは何?
→ チーム、個人のミッションは?
→ 明日から何をする?

「こんな流れで1日かけて自分ごとに落とし込めるように、みんなで考えていけたら思います」竹丸からのそんな声かけで、さっそく研修スタート!

「今日のゴール」ポイントはこの3つ!
主体性、自分の言葉で語る、できない理由よりどうやったら...

主体性、自分の言葉で語る、できない理由よりどうやったらできるか

「大人なんだし、そんなの当たり前でしょ!」と思うけれど、実はできているようで、できていないこの3つのポイント。

読者の皆さんも、頭の片隅に入れておいてくださいね。では、行ってみようー!

ワーク1 オープンダイアローグ 〜 社長と話そう!

さて。皆さんは、会社のトップとじっくり対話をする機会ってありますか?
会社の規模感やキャラクターにもりますが、話をしたくても忙しいし、なかなかじっくり話を聞いたり、ましてや本音で話をするのは難しいですよね。

ということで、今日はみんなで、たっぷり社長の話を聞いちゃいましょう!
未来を語るには、まずは歴史とトップの考えを知ることから。

水野社長、よろしくお願いします!
気軽に社員さんに話しかけながら、登場される水野社長(左...

気軽に社員さんに話しかけながら、登場される水野社長(左)笑顔がすてきです!

日頃から、割とフラットに社員さんと話をされるという水野社長。でも、ミッションやビジョンがどこまで社員に浸透しているかは不明とのこと。
そこで、まずは対談形式で、様々な角度から今の会社に至るまでの話や社長の想いを伺っていきます。
質問に対し、ざっくばらんに答えてくださる水野社長

質問に対し、ざっくばらんに答えてくださる水野社長

ヒット製品の誕生秘話や、生産管理システムへのこだわり、創業時の苦労エピソードなどなど、普段は聞けないような話もざっくばらんに、熱く語る水野社長。社員の皆さんも、真剣な表情でメモをとりながら話に耳を傾けます。
大事なポイントはメモ!きっとこのノートは、振り返りの大...

大事なポイントはメモ!きっとこのノートは、振り返りの大事な一冊に

一方的に話を聞くだけでなく、社員の皆さんにも対話に参加してもらいます。自然な対話を促しやすいのも、サークル形式ならでは!
会場全体への投げかけに答える社員さんたち

会場全体への投げかけに答える社員さんたち

「今の話について、あなたはどう思う?」問いかける山際氏

「今の話について、あなたはどう思う?」問いかける山際氏

社長のお話に呼応するように、自身の体験談や想いを語る社員の皆さん。課題図書『ミッション』の感想などもシェアしながら、少しずつ自分ごとに落とし込んでいきます。
インプットの後は、アウトプット!皆さん、とても饒舌です

インプットの後は、アウトプット!皆さん、とても饒舌です

この頃には、会場の空気もだいぶ温まってきて、皆さんかなり良い表情に。なんだか、楽しそうですよ!
見てください、この自然な笑顔。スタート時とは全然違いますね!

見てください、この自然な笑顔。スタート時とは全然違いますね!

めっちゃ楽しそう!うーん、これぞPLAYFUL!

めっちゃ楽しそう!うーん、これぞPLAYFUL!

さて、ここで本日のお題のひとつ、「ミッションってなんだろう?」について。

事前のヒアリングで「ミッションがどこまで社員に浸透しているかはわからない」と仰っていた水野社長。自社ミッションを定めた経緯や込めた想いをたっぷり語っていただいた上で、山際氏がこんな問いを投げかけました。

「水野社長にとって、ミッションとは?」
自社のミッションを定めた経緯やそこに込めた想いを語る水野社長

自社のミッションを定めた経緯やそこに込めた想いを語る水野社長

「ミッションはピンチの時に助けてくれるもの」そう即答された水野社長。
会社設立から28年、社長自身、苦しい時こそミッションに立ち返り、『間違っていない』と確認してきたのだそう。そして「何のために仕事をしているんだろう、と悩む時もあったけれど、このミッションができてからは悩まなくなった」とご自身の体験を話してくださいました。

社員の皆さんは「ミッション」をどう捉えたでしょうか?
山際氏が、「ミッションを意識したら売上は上がると思う?」と問いかけます。
問いに対し、自分の言葉で力強く語る社員さんたち。いい表...

問いに対し、自分の言葉で力強く語る社員さんたち。いい表情しています!

問いに対し、社員さんからは「直近の売り上げにはつながらないと思うが、中長期的に企業価値は上がると思う」「ミッションがある→代理店のファンが増えてくる→長期的に上がる」のでは、という意見が。
他にも「ミッションと売上を必ず結びつけて考えなくてはいけないのか」という疑問や、「理解はしたけれど、では自分たちがミッション実現に向け何をしていくべきかがまだ見えない」「若い世代の自分たちで、ミッションに向かうためにはどうすべきかを、もっと追求していかなくてはいけないなと思った」という声も出ました。素晴らしい! 皆さん、自分ごとに落とし込めていますね。

それに対し、山際氏からは改めて、「自分たちの商品が広がるとき、世の中がどうよくなるか、というところまで日頃の会話で出ていますか?」という鋭い問いかけが。仕事のクオリティを、ひとつ上のステップにあげるヒントになりそうです。後半のワークが楽しみですね!

そんな熱いやり取りがされる中、会場の後方では……ひっそりとグラレコが!
グラレコ初挑戦!で珍しく緊張&真剣すぎる、みんデザメン...

グラレコ初挑戦!で珍しく緊張&真剣すぎる、みんデザメンバー保手濱(ホテハマ)氏。顔が怖いです。PLAYFULだよ!

実践コミュニティらしく、初グラレコに挑戦したみんデザ!

そして、こちらが完成形!
なんとか完成!わーい!初めてにしては、上出来じゃない!?

なんとか完成!わーい!初めてにしては、上出来じゃない!?

これがとっても好評で「いつの間にー!」「すごいー!」と社員さんが集まってきてくれましたよ! 写メを撮る方も。会社に貼っておいてくれるそうです。嬉しい!
いつの間にー!」と盛り上がる皆さん。いい反応ありがとう...

いつの間にー!」と盛り上がる皆さん。いい反応ありがとうございますー!

すっかり盛り上がり、あっという間の2時間!
日ごろ業務に追われがちな社員の皆さんにとって、普段あまり聞けない話までじっくり聞け、そして考える、貴重な時間になったようです。

研修ってある意味、思考をイノベーションしていくこと。イノベーションの発想は右脳から生まれます(既存の業務を効率的に進めるのは左脳)。右脳を喜ばせて活性化する方法は「楽しむ」こと。そう、「PLAYFUL!」

お昼ごはんでエネチャージ。
後半は「時代にあったリーダーシップ論」を学ぶことからスタートです。お楽しみに!(後編に続く!)
◆ワークショップデザイナーより、ワークの狙いとポイント

今日の1日の研修内容がみなさんに届くかどうかのポイントは、この最初の時間にあると言っても過言ではないです。 なぜ、自分がここ(研修)にいるのか? なぜ、社長はこの研修を受けて欲しいのか? なぜ、会社にこの研修が必要なのか? 今日のゴールは何なのか? このポイントが浸透するための時間をしっかりとります。 もちろん、徐々に場を温めながら。 社長の想いも、年始に講話形式で聴くと頭に残らないけど、対話を通して、経験すると残るもの。 会社のことを熟知している山際さんのモデレーターが媒介者として機能しています。
この前半部分で共有できた共通言語や共通体験が、午後へのワークの布石となります。 まだ少し硬さも残りますが、何か今日は違うかも?という期待感を持ち始めた雰囲気がよいです。午後のみなさんにも期待!