2022/01/23  カテゴリ 

やってみた!

「共感」から「テスト」まで。デザイン思考の全工程をやってみよう!お試しワークショップレポート【後編】

1日でデザイン思考の全工程を体験するワークショップを開催した日商エレクトロニクスさん。参加者の方々にお話を伺いました!

-参加した感想や、学びになったことを教えてください

営業担当として、相手視点で考えることが大切なのは認識していましたが、インタビューするなどの具体的な方法を初めて学ぶことができました。

それまではお客様からご依頼いただいて、その依頼通りに提案していました。依頼とソリューションが合致していることが最重要だと思っていたんですね。
でも「そもそもどうしてこれが欲しいのか」「そこに至った経緯」「その奥に隠された本当の気持ち」というのを考えることが大切なんだということに気付きました。

-これからどんなところに活かせると思いますか?

「人」に着目することをしていきたいです。
BtoBの営業なので、つい相手が「会社」になってしまいがちです。でも実際に動かすのは現場だし、お客様。最後は「人」が動きます。実際に運用する人にとって使い勝手が良かったり、課題が解決するようなソリューションを提案していきたいです。

-ほかに印象に残ったことはありますか?

プロトタイピングのフェーズが印象的でした。
新しいものを作るときって「完成品」を作らないといけないと思い込んでいましたが、小さなものでも作ってみる、フィードバックしてもらう、そうして雪だるまみたいに大きくしていくというプロトタイピングの考え方を知って、物を作るときの考え方をガラリと改めさせられました。

完成させる前に、お客さんに「認識あってますか?」「直したほうがいいところありますか?」など聞いてみながら完成に近づけていくというやり方に変えてみたいなと思います。

デザイン思考を取り入れたことで、社内のマインドセットが変化した

最後に今回の仕掛け人!ファシリテーターを務めた榎本さんにも色々聞いちゃいましょう!

-デザイン思考を取り入れようと思ったきっかけはなんですか?

シリコンバレーで某企業が開催していた1週間の起業家育成プログラムに参加したときに、デザイン思考を知りました。「これは面白いな」と思って社内でやるようになりました。

今は日商エレクトロニクスの社内でオンラインワークショップを開催しています。
去年だけで8回開催、のべ300人くらいが参加しています。
社員数約1000名の会社なので、全社員の2割が参加したことになります。

ファシリテーター育成も始めており、現在数名が活躍しています。
延べ300人以上が参加している社内ワークショップ

延べ300人以上が参加している社内ワークショップ

-今回のワークショップの目的は?

デザイン思考的なマインドセットを社内に浸透させたいというのが一番の目的です。VUCA時代の到来と言われて久しいですが、こういう時代だからこそ、「正解のない問いに答えを出す能力、つまり、不確実性の高い状況において、その問題の本質を突き止めて、納得感ある回答を導き出すことが、とても大切になってきますね。」仕事上、米国スタートアップ創業者と話をする機会が多いのですが、最近のスタートアップ創業者はデザイン思考が染み付いています。

以前はテクノロジー畑出身のスタートアップ 創業者が多かったですが、ここ最近はデザイナー出身創業者も多く、彼らはデザイン思考をよく知っています。

ワークショップでもお話ししましたが、うちの娘が通っている米国の小学校では、3年からデザイン思考の授業があります。「相手の気持ちを考える」「共感する」というマインドセットが小さい頃からあるんですよね。
なのでこちらの子どもたちは本当にアイデアが豊富です。そして課題を見抜く力がある。
そういうメンバーが揃っている会社は強いです。

こういうマインドセットを社内にも他社さんにも鮮度高く伝えていきたいと思っています。

-事業ではデザイン思考をどのように取り入れていますか?

まだまだ道半ばで、取り入れているだなんておこがましいですが、お客様との事業共創へのチャレンジにおいて取り入れています。
デザイン思考のエッセンスを取り入れ、「お客様×スタートアップ×日商エレクトロニクス」で一緒に新しい価値創出をしています。
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