2020/08/31  カテゴリ 

やってみた!

銀座の地酒立ち飲みバーをデザイン思考でプロデュース!VOL.4~「いよいよ、新しいクニザケ屋がオープン&体感してきました」 完結編!

デザイン思考を活用して、地酒立ち飲みバー「クニザケ屋」店舗リニューアルを考えるプロジェクト。いよいよ、新店舗が築地2丁目にオープン! これまでの軌跡を振り返りながら、新生クニザケ屋をご紹介します。

--「まち歩きワークショップから、建築家の徳野さんに参加してもらいましたよね。徳野さん、参加してみていかがでしたか?」

徳野:まち歩き後のワークショップで「緑や外のオープンスペースが欲しい」という意見が出ましたよね。「なんで自然に話してるんだろう?」と驚きました。店舗設計であまりそうした意見って出てこないんです。お店が街や環境の一部になってるんだな〜と感じました。

--店主のツッチーさんは、どうでしたか?

ツッチーさん:出てきた意見やアイデアは、目新しいというよりは納得感がありましたね。自分が目指したいところと、常連さんが似たようなイメージをもっているというか。お店で価値観を共有してたのかも。であればその価値観に合う物件を探すしかないよな、と改めて思いました。

--大阪や神戸のお店も見に行きましたよね。建築家の徳野さんにも一緒に体感してもらうことで、よりリアルな理想のイメージを共有できたように思います。
店主ツッチーさん理想のお店、大阪北新地のスリールにて

店主ツッチーさん理想のお店、大阪北新地のスリールにて

--みんなで等身大のクネクネカウンターも作りました!
段ボールで作ったプロトタイプカウンターで疑似クニザケ屋を体感

段ボールで作ったプロトタイプカウンターで疑似クニザケ屋を体感

ーープロセスデザインとしてこだわったのは、「空間と人の動きをプロトタイプする」こと。一度体感としてシミュレーションできたことは、ツッチーさんにも徳野さんにも得るものが大きかったのではないでしょうか。
(第三回ワークショップの様子はこちらhttps://mndz.jp/project/CNVxd

デザイン思考ワークショップやをってみて、どうだった? 店主&建築家の本音トーク!

--さて、ここからは、店主ツッチーさんと建築家徳野さんの対談です。徳野さん、今回の店舗設計のポイントを改めてお聞かせください!
設計を担当した徳野さん

設計を担当した徳野さん

徳野:いかにカウンターを中心にした関係性をデザインするかに気を配りました。ワークショップで常連さんの気持ちや店主ツッチーさんの気持ちを聞いて、「ツッチーさんありきのお店だな」というのが一番大きかったからです。

プロトタイプで等身大のクネクネカウンターを作ったときは、「楽しくできなかったらどうしよう」とドキドキしましたね(笑)現実的な工期やコストからクネクネカウンターは実現はしませんでしたが、あのプロセスがあったからこそ今の設計があるように思います。

--内装のポイントは、どんなところでしょうか?

店舗内装は、ツッチーさん希望のグレーを基調にデザインしています。バーはひとつのエンターテイメントですから、ツッチーさんの後ろにギャラリーのようにお酒がたくさん見えるようにしたいと思いました。細かなところも、お客様の意見がとても参考になっています。
カウンターの向こうに見える、お酒のギャラリー。ゆっくり...

カウンターの向こうに見える、お酒のギャラリー。ゆっくり好みのお酒を選ぶことができます

--天井もいいですよね(お客様の声)

徳野:ありがとうございます。気づいてくださって嬉しいです。お酒が映えるような空間にしたかったので、天井はできるだけ余計なものがないように設計しています。照明も天井にはつけていません。
(本当だ! 改めて天井をみんなで確認。プロのデザインってすごい)

--店主のツッチーさんは、完成した店舗を見ていかがでしたか?

ツッチー:思い描いたものと相違なかったですね。違和感なく入れました。初日こそドキドキしましたけれど、一日やってみて、これなら大丈夫だと確信しました。シンプルな中にも動線がしっかり確保され、その上でデザイン要素もあって。プロはプロ。プロセスは踏んだ上で、安心してお任せができました。

徳野:たくさん情報をいただいて、でも最終的には任せていただいたので、すごくやりやすかったです。

新しいお店の居心地は? このお店で、これからどんなことをやりたい??

ここからは店舗新生までのワークショップデザインを担当した竹丸さん、週に5日は通うという常連さんも加わって、新しいクニザケ屋店舗についての話が盛り上がりました。

--ワークショップデザイナーの竹丸さんは、完成したお店を見てどんな印象を持ちましたか?

竹丸:お店にお伺いする前に写真を拝見して、お客様が入ってないときの写真も素敵でしたが、お客様が入ったときの写真がすごく嬉しそうだったんです。アートの世界も「作品主義」から「コトづくり」に変わってきていますが、ここ(お店)もこれから起こるコトを全部含めて、まだ完成してないんだろうな、まだまだいけるなと感じました。これからなにが起きるのかとても楽しみです。
そんな店舗づくりに関われて嬉しい、と竹丸さん

そんな店舗づくりに関われて嬉しい、と竹丸さん

徳野:意図が伝わって嬉しいです。お店は6階ですが、公園のような状況を作りたいなと思ったんです。ある意味(ビルは)作品として完成されているので、普通にエレベーターなんですが、エントランスや店内は「道」のようなイメージで設計しました。カウンターも、足などの余計な要素をつくらないよう、見せないよう、いろいろと工夫しています。

ツッチーさん:いろんなお酒が一同にあって、ギャリー感もあるので、じっくり、お客様がお酒と対峙できる感じがしています。

竹丸:どうだー!って押し付けがましくないんですよね。それが居心地の良さに繋がっているように思います。

常連さん:カウンターを最初に見たとき「薄っ!」と思いました。
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