2022/01/11  カテゴリ 

やってみた!

「共感」から「テスト」まで。デザイン思考の全工程をやってみよう!お試しワークショップレポート【前編】

1日でデザイン思考の全工程を体験するワークショップを日商エレクトロニクスさんが開催しました。ワークショップの潜入レポートをお送りします!

着眼点(PoV)を見つける

着眼点(PoV)を見つけるには、以下のフレームワークを使います。

「○○○○○(具体的なユーザー)」
「○○○○○(ニーズ)」をする必要がある
なぜなら or 驚いたことに or でも「○○○○○(インサイト)」である。


デザイン思考で作られた例として、

ネパールで貧困地域の新生児の死亡率が高いという課題に対して、「病院に行く手段もお金もない母親が多い」という問題を発見し発明された、安価でお湯を入れれば使える新生児の保育器になる「Baby Warmer」や、
 (1907)

子どもが怖がるため鎮静剤を射ったり拘束したりしていたMRIを、楽しく冒険できるものにしたGEの事例があります。
 (1909)

この二つの事例を先ほどのフレームワークに当てはめると…
 (1911)

こうなります。
「インサイト」の部分がこれまで発見されていなかったニーズなのですね。

さあ、インタビューした内容を、このフレームワークに当てはめて、着眼点(PoV)を見つけてみましょう!

参加者から出てきた一部をご紹介します。

「筋トレ」をする必要がある
なぜなら 「美味しくてカロリーの高いものを食べたいから」である。


「短時間で食材を調達」をする必要がある
なぜなら 「残っている家事や自己研鑽の時間を確保したい」である。


「寝ることが好きで起きた時に頭がスッキリしているはずなのに、それでも朝起きた時にテンションが低い状態である人」は
「共感系Youtuberのチャネルを聞く」必要がある
なぜなら or 驚いたことに or でも「平和、共感を感じることで徐々に気分が向上するから」である。


色々出ましたね!
でも着眼点を見つけるのって、皆さんとても難しそうでした。

step3 創造

 (1914)

いよいよデザイン思考の花形とも言える(?)フェーズ、「創造」です!

HMWづくり

まずは「問題提起」のフェーズで出した着眼点を、「どうすれば●●できそうか?」という問いに変換していきます。これを「HMW(How Might We)」といいます。
 (1918)

「How Shoule We(するべきか?)」や「How Can We(可能か?)」だと実現性が求められるため、思考が広がりにくくなってしまいます。

実現可能かどうかは後で考えればいいので、まずは「できそうか?」という問いでアイデアを出していきます。

ひとつの着眼点(PoV)から複数の問い(HMW)を作っていきます。
参加者のHMWを見てみましょう、作れたかな?

「休日遊んで帰ってくると、次の日の仕事が憂鬱になってしまう」という方にインタビューした方は、着眼点(PoV)を「いかに仕事に気楽に向き合うか?」にしました。

そこで4つのHMWを作りました。
・どうやったら仕事を楽しめるか?
・いかに仕事の精神的負担を減らせるか?
・仕事したいというモチベーションをいかに生み出すか?
・職場の空気をどうやったら変えられるか?


インタビューされた方は、「どういう風に仕事を楽しめるか」ということは考えたことがなかったそうで、新たな視点の発見となりました。
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